レズ 出会い

レズとおなべは違うの?届かない恋心!

・複雑な関係 

麻子はレズです。

しかし、自分が女性しか愛することができないレズだとは誰にも話していませんでした。

麻子は、男勝りな祐子に恋心を抱いています。

麻子が働いているスナックにおかまの涼がいました。


麻子が働くスナックに祐子が仕事帰りに立ち寄りました。

麻子は「ユウ、お疲れさま。はい、オシボリ。」とオシボリを手渡しました。

「オウ、サンキュウ。」とユウがオシボリを受け取りました。

そこに「わぁ、いらぁしゃい、ユウ。来てくれて、ウ・レ・シィッ。」と涼が厨房から出てきました。


3人は複雑な関係!

3人は高校時代からの友人でした。

祐子はその日、仕事先で嫌なことがあったと機嫌が悪く「早くしてくれよ。」とお酒の肴を催促します。

「御免なさい・・ユウ。今、すぐ、するわね。」と涼が急いで用意をしています。

「何があったの?」と麻子が聞くと「いつものこと」とユウがいいました。

ユウは、172㎝の長身で髪はショートカットのスレンダーです。

パァッと見は、今風のイケメン男性です。


端正な顔立ちで美しい女性です。

それが嫌で嫌で堪らないユウは男物の服を身につけ野球帽のような黒い帽子を深くかぶっていました。

ユウは「おなべ」でした。

それぞれの恋心!

・恋心

レズの麻子はそんなおなべのユウに恋心を抱いています。

女性のように振る舞う涼は、只単に、女性っぽい男性です。

そんな涼も男っぽいユウに憧れ恋心を持っていました。

レズとおなべは違います。

おなべのユウは麻子が恋心を抱いていることには気づいていませんでした。


涼がユウに「たまには、お外に出掛けたいわぁ。どこかに連れて行ってぇ。」と誘います。

ユウは、涼に「どこ行きたいんだよぉ。」と答えます。

麻子は、誘われないことに不安を感じ始めていました。


自分から「私も行く。」と言えばいいだけだったのかも知れません。

しかし、言い出すことができませんでした。

麻子は、ユウと涼の関係を疑い始めています。


ユウと涼が付き合うことは性別的にも何の問題もありません。

しかし、それは違いました。

確かに涼はユウに憧れていましたが、このときはまだ二人の関係は単なる友人でした。


心の悩みは深いもの!

・ユウの悩み

街で肩が触れたと因縁を付けられたユウが「何だよ?」と相手の男に言うと「何だ、お前、男みたいにしてるけど、女ジャン。気を付けろよ。」と相手にされませんでした。

喧嘩がしたかったのではありません。

「女」というのが嫌なのです。


ユウは「性同一性障害者」でした。

体は「女」で心は「男」なのです。


恋愛の対象はどちらとも言えません。

ユウにもまだ分からなかったのです。

おなべのユウは「レズ」の麻子とは違い女性を恋愛対象とはこのときも思っていませんでした。


すれ違う思いは報われるのか!

・涼からの相談

女性のような涼はレズとは違い女性っぽいだけの男性です。

麻子とは女性同士の友情で結ばれています。

涼はそんな麻子に「ユウのことが本気で好きなんだけど・・麻子、ユウ、私のことどう、想ってると思う・・」と相談を持ち掛けました。

麻子もユウに恋心を抱いています。


先に気持ちを打ち明けられてしまった麻子は涼に自分の気持ちを話すことができません。

「レズ・おなべ・おかま」それぞれの置かれた立場は違いますが、レズの麻子、おかまの涼の恋心はおなべのユウに届くのでしょうか。

涼から相談を持ち掛けられた麻子は何も答えずにいます。

涼は、レズの麻子の気持ちに気づくすべがありません。

ユウは、二人の気持ちに気づいてはいませんでした。

伝わらない思いは誰でも一緒!

話はここで終わってしまっているので、結末はお伝えすることができません。

ただこの切ない3人の恋心のすれ違いは、普通の恋愛にもよくある話ですね。


好きな人がいるけど、その人は自分の友達が好きであるという現実。

これは辛いですよね。

いわゆるどうすることもできないけど、どうにかしたいというもどかしさ。


特に今回の体験談は、レズとおなべとおかまという複雑さ。

こんがらがってしまいますね。


人間は中身が大切ということ!

でもよくよく考えてみると、おかまがおなべを好きになり、レズがおなべを好きになりというのを見ていると、見てくれは関係ないのではと思います。

結局、人間は心と心が通じ合うことが大切ということが見えてきます。


人間は見た目で人を判断しすぎているように思います。

中身が男であれ女であれ、人としてどうかという部分を理解してあげることで、その人の本質がわかるのではないでしょうか。


男とか女という性別だけで愛を語るのはナンセンスかもしれません。

人を愛することができるかということが大切かもしれませんね。








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